「日本語が安定してから英語を始める」は正しい?同時バイリンガルと継続バイリンガルの違い

「日本語がまだ不安定なうちに英語を始めたら、どちらも中途半端になるのでは」

早期英語教育を検討する保護者の方から、よくいただくご相談です。子供英会話家庭教師ビバイ(bebai)のWです。今回は、この不安に答える手がかりとして、バイリンガル研究における「同時バイリンガル」と「継続バイリンガル」という2つの考え方をご紹介します。

この記事でわかること

  • 同時バイリンガルと継続バイリンガルの違い
  • 「日本語が先、英語は後」という順番にこだわる必要があるのか
  • どちらのタイプでも子どもの言語発達に問題がないという研究的な見方

2種類のバイリンガルという考え方

バイリンガル研究では、子どもが2つの言語をどのタイミングで習得し始めるかによって、大きく2つのタイプに分けて考えます。

一つは「同時バイリンガル」。生まれてすぐ、あるいは3歳頃までに2つの言語に同時に触れ始めるケースです。もう一つは「継続バイリンガル」。まず母語(多くの場合は日本語)がある程度確立してから、その後に第二言語を学び始めるケースです。

日本の多くのご家庭は、後者の「継続バイリンガル」型に当てはまります。「日本語が先」という感覚自体は、決して間違った直感ではありません。

どちらが優れているわけではない

ここで大切なのは、研究上、同時バイリンガルと継続バイリンガルの間に「優劣」は基本的にないとされている点です。

同時バイリンガルの子どもは、2つの言語を並行して自然に吸収していきます。一方、継続バイリンガルの子どもは、すでに確立した母語の力を土台にして、第二言語の学習を効率的に進められるという利点があります。特に、母語で培った「考える力」や「文脈を理解する力」は、第二言語の習得にもそのまま活かされることが知られています。

つまり、「日本語が安定してから英語を始める」という日本の一般的なパターンは、それ自体が不利になるわけではないのです。焦って0歳から始めなければ手遅れになる、というものではありません。

大切なのは「開始年齢」より「関わり方」

同時バイリンガルであっても継続バイリンガルであっても、言語発達に影響を与える最大の要因は、開始年齢そのものより、その言語にどれだけ質の良い形で触れ続けているかという点です。

週に数分だけ英語の音声を流す程度では、開始年齢がどれだけ早くても定着は難しくなります。逆に、日本語が確立した後からでも、継続的にコミュニケーションとして英語を使う経験を積めば、着実に力はついていきます。

「いつ始めるか」より「どう続けるか」の方が、実は大きな意味を持つのです。

よくあるタイプの変化

「もう6歳だから遅いのでは」と不安を抱えてご相談に来られるご家庭は少なくありません。実際にレッスンを始めてみると、日本語での語彙力や表現力が豊かなお子さんほど、英語の新しい概念を飲み込むスピードが速いケースがよく見られます。

「これは日本語でいうところの、あの感覚だ」と、日本語での理解を橋渡しにしながら英語の意味を掴んでいく様子が見られ、数ヶ月のうちに、単語を覚えるだけでなく自分の言葉で英語の文を組み立てられるようになっていきます。母語の力が、決して英語習得の妨げにはなっていないことがよくわかる変化です。

マンツーマンだからこそ、どちらのタイプにも対応できる

同時バイリンガルか継続バイリンガルか、どちらの状況にあるお子さんでも、必要なサポートの形は異なります。グループレッスンでは、年齢や開始時期の違うお子さんを一律に同じペースで進めざるを得ませんが、家庭教師であれば、そのお子さんがどちらのタイプに近いのかを踏まえた上で、最適な進め方を組み立てられます。

ビバイでは、バイリンガル講師自身の言語習得経験も活かしながら、お子さん一人ひとりの状況に合わせて、無理のない形で英語との関わりを深めていくサポートをしています。「もう遅いかもしれない」と諦める前に、まずはお子さんの今の状態から始められることを一緒に考えていきましょう。


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