この記事でわかること
- 繰り返し読み聞かせが語彙習得に効果的な理由
- 何回読めばいいのか、研究が示す目安
- 読み聞かせをより豊かにする保護者の関わり方
「同じ本ばっかり読んでって言うんです。もう内容、全部覚えちゃったくらい」
読み聞かせをしている保護者の方から、よくこういう話を聞きます。少し飽きてきたな、と感じている方もいるかもしれません。でも、そのお子さんのリクエストには、ちゃんとした理由があります。
こんにちは、ビバイ(bebai)のRinaです。今回は、繰り返しの読み聞かせがどのように語彙を育てるのか、研究をもとにお伝えします。
1回読んだだけでは、単語は覚えられない
成人が語彙を習得するには、同じ単語に平均10〜15回接触する必要があるとされています。子どもの場合は文脈への依存度が高く、さらに多くの接触が必要だという研究者もいます。
1回読んだだけでは、単語は「聞いた気がする」程度です。繰り返すことで、音と意味の結びつきが強化され、はじめて「わかる」状態になります。
「もう1回読んで」は、脳が学習の準備ができているサインです。
繰り返しの読み聞かせで何が変わるか
イギリスの研究者ニコラ・ダフィールドらの研究では、同じ絵本を繰り返し読み聞かせることで、子どもの語彙習得が1回だけ読んだ場合と比べて明確に高くなることが示されています。
特に注目されたのは、3〜4回の繰り返しで効果が大きく現れるという点です。初回は物語の流れを追うことに集中するため、新しい単語への注意が分散しています。2回目以降、話の展開がわかっているからこそ、細部の表現に意識が向き、語彙の吸収が起きやすくなるのです。
「この場面でこの言葉を使うんだ」という文脈ごとの理解が、記憶の定着を助けます。
英語絵本の場合、繰り返しはさらに重要
母国語の絵本と違い、英語絵本では単語の意味を類推するためのヒントが少なくなります。だからこそ、同じ本を繰り返すことで文脈への慣れが深まり、少しずつ単語の意味が体にしみこんでいきます。
わたしが指導の中で実感するのも、同じ本を3〜5回繰り返した後に、ページをめくりながら自分から単語を言い始めるお子さんが多いということです。暗記しているのではなく、文脈と一緒に言葉が出てくる感覚です。これが本物の語彙習得です。
繰り返しをさらに活かす読み方
ただ同じ本を読み返すだけでも効果はありますが、保護者の関わり方で語彙習得の質が変わります。
初回:物語を楽しむ。意味の説明はしすぎず、まず英語の音とリズムに慣れてもらう。
2〜3回目:ページを開く前に「次はどんな場面だっけ?」と聞いてみる。記憶を引き出す行為が定着を助けます。
4回目以降:特定の単語を指差して「これ何だった?」と確認する。このタイミングで初めて確認しても遅くはありません。
日本語で意味を説明しすぎないことも大切です。絵と文脈から意味を類推する力が、長期的な語彙力の土台になります。
「飽きないの?」は大人の感覚
同じ絵本を何度も求めるのは、お子さんが語彙を自分のものにしようとしているプロセスです。大人が感じる「また同じ本か」というあの感覚は、子どもには当てはまりません。
ビバイでは、レッスンで使った教材や表現をご家庭でも繰り返し楽しんでもらえるよう、指導報告書でもフォローしています。レッスンの1時間だけでなく、家庭での繰り返しがあってこそ、英語は育ちます。
お子さんが「もう1回」と言ったら、それは最高のリクエストです。ぜひ付き合ってあげてください。
Rina
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この記事でお伝えしたような考え方を大切にしながら、ビバイでは子どもの英会話を専門とする家庭教師サービスを提供しています。
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