現代の子供たちは、多くの習い事をしています。幼稚園児が習い事を2つも3つもやることは、むしろ当たり前になってきました。文部科学省の調べによると、幼児期への投資額は年々増加しており、その中でも英会話にかける費用は、やはり少なくないようです。
「なるべくお金をかけずに英語をできるようになってほしい」とお考えになる保護者様も当然少なくありません。同じ成果が上がるのであれば、1円でも安くすむ方法があれば、そちらを選択するべきでしょう。
私たち子供英会話ビバイの料金案内をご覧いただければお分かりかと思いますが、ビバイも決して安い金額ではありません。むしろ、少し高価な部類に入ると思います。
しかしながら、私たち同様に、少しでも英会話にかける教育費を抑えていただきたいと考えております。今回の記事では、「いかにして英語教育にかける費用を抑えるか」というテーマを扱ってみました。少し変わった視点ですが、早速ご紹介したいと思います。
目標を明確に定める
まず大切なことは、「何のため」に英語を学習させるかをしっかりと考えてみてください。多くのご家庭に私がお伺いした際「どうしてお子様に英語を習わせたいのですか?」と質問をします。その際多い回答は、次のようなものです。
・私が英語が苦手だったので、子供にはそういう思いをしてほしくて…
・小学校で習う前に、英語に対して苦手意識を持たないように
・今後、英語ができた方が何かと有利になると思うので
・私(もしくはご主人)が英語を話せるので、子供にも(少数)
どの回答も、とても大切な理由かと思いますが、大切なことは「ゴール」を決めてあげることです。私としては、
・海外の大学を受験できるような英語力をつけてほしい
・小学4年で英検3級をパスできるようにしてほしい
・1年後に親子留学に行くので、自己紹介をできるようにしてほしい
といった、「期限」と「具体的な目標」を持っていただきたいと思います。
英語の能力は一朝一夕に身につくものではありません。幼少期に英語の勉強をしても、1年ブランクがあるだけですぐに忘れてしまいます。私は4歳のときに1年だけ英語を習っていたのですが、ローマ字の読み書きはできるようになっており、簡単な会話もできていました(と、母が言っておりました。私の記憶にはありません)。しかし、5歳から8歳まで英語の学習を何もせず、9歳から英語の学習を再開したのですが、会話はおろか、ローマ字すら忘れていました。
英語は、継続し続けることが何より大切です。学校で英語を日常的に触れる機会が生まれるまでは、続けていないと、本当の意味で無駄になってしまいます。
子供は、良くも悪くも飽きっぽい一面があります。親もついつい「英語の力はある程度ついてきたし、もうやめてもいいかしら。中学受験の勉強もさせなきゃいけないし、中学に入ったら英語が必修だし、まいっか。」と、英語の学習を中断させてしまいがちです。
ですから、保護者の方がしっかりとした期限と目標を持っていないと、継続させることは不可能です。子供の脳はびっくりするくらいの吸収力がありますが、不必要と判断されるもの、すなわち、日常生活に登場する頻度の少ないものはどんどん消去されていきます。
せっかく少しずつ積み上げてきた英語の能力をゼロに戻してしまうことは、「なるべくお金をかけずに英語をできるようになってほしい」と願う保護者様からすれば、無視できないことではないでしょうか。
先生任せにはしない
ビバイの家庭教師は、バイリンガル教師のクオリティの高さには自信があります。厳しい採用試験や徹底した教師研修を継続して行っている家庭教師紹介は多くないでしょう。
しかし、それでも保護者様の協力なくして、目標を達成することはできません。これは、スポーツに置き換えるとわかりやすいのではないでしょうか。
優秀なスポーツ選手は、必ずと言っていいほど保護者様の支えがありました。メジャーリーグで活躍するイチロー選手のお父さん(チチローさん)は、イチロー選手が小さい頃から、一緒に野球の練習に取り組んできたそうです。また、決して表舞台に現れることはありませんが、フィギュアスケートの羽生結弦選手のご家族も、技術的な面ではなく、精神や環境のサポートを一生懸命されてきたと聞きます。
「保護者の支え」とは、このように2つのスタイルがあると思います。1つはチチローさんのような技術的なサポート。もう1つは、羽生選手のご家族のような精神や環境のサポートです。
英語の学習に置き換えるならば、保護者の方が英語を教えるならば、それは技術的なサポートになるでしょう。一方、家の壁にアルファベットのチャートを貼ったり、英語の音楽をかけたり、英語を頑張っている我が子を褒めたりすることは、精神・環境のサポートになるでしょう。
技術的なサポートは、当然限界があります。それは、コーチや先生といった専門家に任せればいいのです。しかし、精神・技術のサポートは親の心がけひとつでいくらでもすることができます。
現在、日本には高額な家庭学習英語教材がたくさん売られています。当然私たちビバイスタッフも、勉強のために様々な教材を研究していますが、本当に素晴らしい教材ばかりです。「このクオリティならば、これだけ高額なのも仕方ない」と我々専門家が唸るような素晴らしい教材が数多くあります。
しかし、どれだけいい教材があったとしても、それを継続してやらせなければ何の意味もありません。どれだけ素晴らしいダイエットサプリを飲んでいても、本人が努力をしなければ効果が少ないことと同じですよね。
ビバイでは、保護者様に任せる家庭学習教材は多くありません。なぜなら、モノよりヒトが伝える英語の方が、より継続しやすく、より効果的だと考えているからです。家庭学習教材は最小限にとどめています。優秀なバイリンガル教師と定期的なイベント、そして、私を含めたビバイスタッフのサポートが、素晴らしい家庭学習教材に優る効果があると考えています。
家庭学習教材にせよ、家庭教師にせよ、大切なことは「親も一緒に頑張る姿勢」です。当然、不安はあると思いますが、その不安をどのように解決するかは親次第です。ビバイは、保護者様のサポートに力を入れることで、その不安を解消できるよう取り組んでいます。
結局は無駄なことをしないことが一番の節約
非常に厳しい言い方になりますが、何事も費用をかけずに効果が見込めるものはありません。費用をかけずに成果が上がるのは、親がその専門家であり、直接指導をするか、特殊なコネクションによって個人的に専門家に依頼ができる以外に方法はありません。もし、お母様が英語や教育についての専門家でないならば、ネットや本で知識を拾い集めたところで、その道の専門家と同等の指導をすることは難しいでしょう。
私は英語の専門ではありません。大学での専攻は数学でしたし、留学の経験もありません。教師とのやり取りや、メール・研修・会議などでは英語を用いていますが、時に文法やアクセントのミスが起きます。しかし、私は教育の専門家です。現場で鍛えられた効果的なレッスンの仕方や生徒のモチベーションを上げる技術、最新の教育情報など特殊な技術や知識を持ち合わせています。英語の指導法や教材などは、その道の専門家を複数スタッフに加えることで強化しています。ですからビバイは、英語の専門性だけでなく、教育という大きなカテゴリーでも非常に高いクオリティを維持できているのです。ビバイが、英語力が完璧なネイティヴでも必ず研修を受けさせる理由は、教育の専門家ではないネイティヴスピーカーを教育に関する高い知識と技術をもったネイティヴティーチャーにするためです。
餅は餅屋といいますが、結局はその道の専門家を加えることが一番コストを低く抑え、効果が高めることができるのです。ただ、そのときに親の適切なサポートがないと最高の成果を上げることができないということは先に説明した通りです。
また、コストという概念を「お金」と捉えがちですが、私はコストというのは「時間」だと考えています。たとえば、労働というのは時間とお金の等価交換です。当然、専門技術をもっていれば、時間に対する付加価値が高まりますので、交換されるお金も増えます。お金というのは、時間に付加価値をつけて交換して獲得しているに過ぎないわけです。時間というのは、お金にも思い出にも教育にも交換できる魔法の通貨です。お金ばかりに気をとられて、時間という魔法の通貨を消費していないか、今一度考えてみてください。
おそらくこの記事をお読みの方は、お金をかけずに英語ができるようになる教材や方法論などを期待されていた方もいるかと思います。たとえばYouTubeなどに、非常に効果的な動画もあったりしますので、それはまた別の機会にご紹介をしたいと思います。
「費用を安く抑える」という発想も大事ですが、「かけた費用の分の効果を上げる」という姿勢でいる方が、結果として成功への近道になるでしょうし、私たちビバイも、その姿勢で取り組んでいます。
KOKI
