「うちは海外に住んだこともないし、英語が日常にある家庭でもないので…」
そう前置きしてから、お子さんの英語教育について相談してくださる保護者の方が少なくありません。子供英会話家庭教師ビバイ(bebai)のWです。私自身は複数の言語環境で育った背景があり、これまで多様な家庭のお子さんを見てきました。今回は、「海外経験の有無」が、本当に英語力の差を生むのかについてお話しします。
海外経験がある家庭は、なにが違うのか
海外在住経験のあるご家庭では、お子さんが英語に触れる「量」が自然に多くなります。買い物や友人とのやりとりなど、生活そのものが英語環境になるためです。
ただ、ここで誤解しないでいただきたいのは、海外にいたからといって、それだけで会話力が育つわけではないという点です。海外で暮らしていても、家庭内が日本語中心であれば、お子さんの英語はそれほど伸びません。逆に、日本国内であっても、英語でやりとりする相手と時間が確保できれば、似た効果を作ることができます。
つまり、本質的に大切なのは「場所」ではなく、「双方向のやりとりがどれだけ確保できているか」なのです。
海外経験がない家庭で起きていること
海外経験のないご家庭でよく見られるのは、英語の「インプット」は十分にあっても、「アウトプット」の機会が少ないという状況です。
動画やアプリで単語やフレーズはたくさん知っているのに、実際に話しかけられると固まってしまう。これは、知識と、その知識を使う経験が結びついていないために起こります。
このギャップを埋めるために必要なのは、海外への引っ越しではありません。お子さんが安心して話せる相手と、繰り返しやりとりできる時間です。
海外経験の「メリット」を家庭で再現するには
海外生活が持つ最大の利点は、英語で話す必要に迫られる場面が日常的にあることです。これは、工夫次第で日本国内でも近い状況を作ることができます。
たとえば、買い物や移動の場面を、その場でロールプレイにしてしまう方法があります。「今からレストランに来たことにして、注文してみよう」というように、日常の延長で短い英語のやりとりを挟むだけでも、海外での生活に近い「とっさに英語を使う」感覚を体験できます。
また、英語を話す相手との接点を、レッスン以外の時間にも少しずつ増やしていくことも有効です。オンラインの交流イベントや、英語を使う地域のコミュニティなど、選択肢は以前より広がっています。海外に行くこと自体が目的ではなく、「英語で人とやりとりする経験の総量」を増やすことが本質だと考えると、できることは意外と多いのです。
ある家庭でのケース
海外に行った経験がなく、保護者の方も英語に苦手意識を持っているご家庭がありました。お子さんは単語や文法の知識はあるものの、初めて会う相手に英語で話しかけられると、何も答えられない状態が続いていました。
そこで、レッスンの中で、知っている単語をまず短い一言でとにかく口に出す練習を重ねました。最初はうまく言葉が出てきませんでしたが、繰り返すうちに、知っている表現を組み合わせて自分の言葉で答えようとする場面が増えていきました。半年ほど経った頃には、初対面の講師に対しても、自分から質問を投げかけられるようになっています。
このお子さんの変化を見ていて、海外経験の有無よりも、「安心して間違えられる相手と、続けられる時間」があるかどうかの方が、はるかに大きな差を生むのだと実感しました。
大切なのは環境を作る視点
海外経験がないことを、引け目に感じる必要はありません。大切なのは、お子さんが英語で話しかけられ、答え、また話しかけられるというやりとりを、どれだけ繰り返せる環境を整えられるかです。
マンツーマンの家庭教師という形は、この「双方向のやりとり」を毎回確実に確保できる点で、海外経験の代わりとなる役割を果たせます。場所も背景も関係なく、お子さんのペースに合わせて、話す経験を積み重ねていくことができます。
ご家庭の環境について気になることがあれば、ぜひ一度ご相談ください。
W
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