「私自身、英語が全然できないので、子どもに何をしてあげればいいのかわからなくて」
体験レッスンの際、こうおっしゃる保護者の方は少なくありません。ご自身の英語コンプレックスを申し訳なさそうに話してくださる方もいます。
でも、私がこれまで多くのご家庭と関わってきて感じるのは、意外なことかもしれませんが——英語が得意でない保護者の方ほど、子どもの英語力がぐんと伸びるケースがあるということです。
今回は、その理由と、英語が苦手な保護者の方だからこそできることをお伝えします。
「英語が得意な親」の落とし穴
英語が堪能な保護者の方がお子さんに関わるとき、無意識のうちに「正確に教えよう」という姿勢が出ることがあります。発音を直したい、文法の誤りを指摘したい——その気持ちは自然なことです。
しかし、子どもが英語を話そうとしたとき、すぐに訂正が入る環境では「間違えたくない」という緊張が生まれやすくなります。英語学習においては、この「失敗への恐れ」が習得の妨げになることが、さまざまな研究で示されています。
英語が得意な親の中には、「もっとできるはず」「発音が気になる」という目線で見てしまい、お子さんが英語を使おうとする姿勢そのものを認めにくくなるケースもあります。
英語が苦手な親にしかできないこと
一方、英語が得意でない保護者の方には、英語が堪能な方にはない強みがあります。
「一緒に楽しもうとする姿勢」が自然に出る
英語がわからないからこそ、お子さんと一緒に「なんて言ってるの?」「これどういう意味?」と問いかけながら楽しめます。この「一緒に学ぶ」という姿勢は、子どもにとって非常に大きな意味を持ちます。英語が「テストのためのもの」ではなく、「楽しいもの」「誰かと共有できるもの」として認識されるからです。
子どもが「教える側」になれる
ビバイのレッスンで何か新しい表現を覚えてきたとき、「ママに教えて!」と声をかけてみてください。子どもが大人に何かを教える体験は、学習内容を深く定着させることが知られています。「わかっていることを説明できる」という確認が、知識を本当の意味で自分のものにするからです。
英語がよくわからない保護者の方の前だからこそ、子どもは「自分が教える人」になれます。これは、英語が得意な親には生み出しにくい学習の場です。
「英語を使おうとしたこと」だけを評価できる
英語の細かい正確さがわからないぶん、「英語で何かを言ってみた」という行動自体をシンプルに喜べます。「すごい、英語で言えたね!」という純粋な反応は、子どもにとって最高のフィードバックです。
ビバイ講師が見てきた家庭の共通点
これまで多くのご家庭と関わってきた中で、英語が伸びていくお子さんの家庭にはいくつかの共通点があります。
保護者が英語そのものより「英語を楽しんでいる子ども」に注目している
「正しく言えているか」ではなく、「楽しそうにしているか」「自分から何か言おうとしているか」に関心を向けています。この視線の違いが、子どものチャレンジする回数に大きく影響します。
家庭が「失敗を笑う場所」ではなく「試せる場所」になっている
英語で何かを言い間違えたとき、笑ったり即座に訂正したりするのではなく、「あ、そう言うんだね」「もう一回聞かせて」と受け取ってもらえる環境があります。
レッスン以外の時間に英語との接点がある
英語の絵本、英語の歌、英語の動画——何か特定の英語コンテンツが「その家の日常」の一部になっています。保護者が一緒に楽しんでいることが、その定着を支えています。
いずれも、英語力の高さとは無関係です。むしろ、英語への苦手意識を正直に持っている保護者の方の方が、子どもを評価する目線が素直で温かい、という場面をたびたび見てきました。
「英語コンプレックス」は、実はお子さんへの共感力になる
もう一つ、英語が苦手な保護者の方に持っていただきたい視点があります。
英語が難しいと感じた経験、発音がうまくいかなかった記憶、恥ずかしかった瞬間——こうした経験は、お子さんがつまずく場面への深い共感力になります。
「わからなくて当然だよ」「難しいよね、先生だって最初はそうだったよ」——そう言える人は、その言葉の重みを知っている人です。ビバイの講師が英語学習者としての自身の経験を大切にしているのと同じように、保護者の方が持つ「苦労した記憶」は、お子さんに寄り添う力の源になりえます。
英語が得意な親にとっては「なぜできないの?」になりやすい場面が、英語が苦手な親にとっては「わかるよ、難しいよね」になる。この違いは、子どもの英語との向き合い方に、少なからず影響します。
まず、一緒に「楽しむ」だけでいい
「何か特別なことをしなければ」と思う必要はありません。
お子さんが英語で何かを言ったら、「すごい!何て言ったの?」と聞いてみてください。英語の歌が流れたら、一緒に体を動かしてみてください。発音が違っていても、意味がわからなくても、一緒に楽しもうとする姿を見せてください。
その積み重ねが、お子さんにとって「英語が好き」という感覚の土台になります。
ビバイでは毎月の指導報告書の中で、ご家庭での具体的な関わり方もご提案しています。「英語が苦手だけど、家でどう関わればいいかわからない」というご相談も、ぜひ体験レッスンでお気軽にどうぞ。
Mai
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