日本の「完璧主義」が英語学習の壁に?【前編】
― 海外の先生が驚いた日本人の特徴 ―
「先生、本当に合ってますか?間違ってないですか?」
海外からやってきた英語の先生たちが、日本で教え始めてまず驚くのが、この質問の多さだと言います。
文法、発音、単語の使い方。何度も何度も確認してから、ようやく口を開く日本人の子どもたち。
完璧を求めるあまり、なかなか英語を話そうとしないその姿勢に、戸惑いを感じる先生は少なくありません。
こんにちは。子ども英会話家庭教師 bebai の KOKI です。
私自身、大学受験期に英語で大きな壁にぶつかり、その後あらためて英語を身につけてきました。
その経験を通して、日本人特有の「完璧主義」が英語学習にどのような影響を与えているのかを、日々実感しています。今日はその点についてお話ししたいと思います。
海外の先生が驚く、日本人の学習姿勢
以前、国際的な英語教育のワークショップに参加し、欧米やアジア各国の先生方と意見交換をする機会がありました。その場で、何人もの海外の先生が共通して口にしていた言葉があります。
「日本人の生徒はとても真面目で勤勉。でも、間違いを恐れすぎている」
ある先生は、こんな例を挙げていました。
「クラスで質問を投げかけると、多くの国の生徒はすぐに手を挙げて答えようとする。たとえ間違っていても気にしない。でも日本人の生徒は、100%の自信が持てるまで手を挙げないことが多い」
この傾向の背景には、日本の教育文化や社会的な価値観が深く関係しています。
間違いを指摘されることへの恥ずかしさ、失敗してはいけないという無意識のプレッシャー。
こうした心理が、英語学習において大きなブレーキになってしまうのです。
日本で「完璧主義」が育ちやすい理由
日本の学校教育では、いわゆる減点方式の評価が一般的です。
100点からスタートし、間違えるたびに点数が引かれていく。
三単現の s、複数形、冠詞の使い分け。
こうした細かな文法ポイントは、テストでは容赦なく減点の対象になります。
まるで、窓のサッシにたまったホコリを一つひとつ探し出すかのように、小さなミスが次々と指摘されていく。
その結果、子どもたちの中で
「伝えられたか」よりも
「間違えていないか」
が最優先事項になっていきます。
本来、英語はコミュニケーションのための道具です。
しかし、評価の仕組みの中で、「間違えないこと」が目的化してしまい、英語本来の役割が後回しになってしまうのです。
完璧主義がもたらす、3つの壁
壁1:話す機会を自ら減らしてしまう
「間違えたくない」という気持ちが強すぎると、英語を話すこと自体を避けるようになります。
グループレッスンでも、確実に正しいと確信できるまで発言を控え、その結果、貴重な練習機会を逃してしまいます。
実は、言語習得で最も重要なのは「量」です。
間違えながらでも、何度も使ってみること。
その積み重ねの中で、自然と正しい表現が身についていきます。
壁2:自分の言葉で表現できなくなる
完璧を求めすぎると、教科書に載っている「正解の文章」だけを使おうとし、自分なりの表現を避けるようになります。
英語は道具です。
同じ内容でも、言い方は一つではありません。
多少文法が崩れていても、単語の選び方が教科書通りでなくても、伝わればコミュニケーションは成立します。
壁3:英語が「楽しい」ものから「怖い」ものへ変わる
間違いを繰り返し指摘され続けると、英語は次第に「楽しいもの」ではなく、「怖いもの」「緊張するもの」になっていきます。
本来、新しい言語を学ぶことは、新しい世界への扉を開くワクワクする体験のはずです。
しかし、「また間違えるかもしれない」という不安が先に立つことで、その楽しさが感じられなくなってしまうのです。
英語を学ぶうえで、日本人の完璧主義は、ときに大きな壁になります。
「正しく話さなければいけない」「間違えてはいけない」という意識が強いほど、英語は“使うもの”ではなく、“評価されるもの”になってしまうからです。
では、この壁をどうすれば乗り越えられるのでしょうか。
間違いを恐れる気持ちを否定せず、子どもたちが安心して英語を話せるようになるには、どんな環境や関わり方が必要なのでしょうか。次回の後編では、ビバイがなぜ「バイリンガル講師」にこだわっているのか、そして完璧主義を抱えた日本の子どもたちが、少しずつ英語を話せるようになるための具体的なアプローチについてお話しします。
KOKI
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